「こういうホテルが残って行って欲しい」かの三島由紀夫氏も宿泊時に、苦言を呈しながらもその永続を願っていたという山の上ホテル。学生の街となってしまったためか、ホテルが好きな方でもあまり宿泊先に選ばなくなってしまったのでしょうか。にぎわいはさほど感じられませんが、昔からの丁寧な接客と、そのレトロクラシカルな表情は変わらずに残っているようです。近代的なサービスが「ザ・サービス」と思ってらっしゃる方にはおすすめしません。逆に、「行かないでくれ」と頼みたいかもしれないです:D別館も勿論クラシカルな雰囲気を楽しめますが、もっとクラシカルさをご希望の方にはやはり本館がおすすめ。アールデコを貴重としたデザイン、内装等、見ていてわくわくさせられます。最近のホテルのように狭いところにガンガン客室を作ってしまうものではないのでお部屋は全て大きめでゆったり。さらに戦後は米軍の陸軍婦人部隊の宿舎にも使われていたそうですので、海外の方仕様の部分も多く(ドアノブの位置が高かったり)そういう違和感が逆に面白かったりもします。食事はアビアントーを利用しました。洋食も和食も揃っているファミレスのような便利さですが、決して味は悪くありません。ちょっと出てくるスピードが遅いかな…?(わたしが食べるのが早すぎたせいもありますが)とは思いますが、宴会の二次会や食事会を兼ねた会合の際には便利なのではないでしょうか。次回は本館のラヴィに行ってみたいな…と思いつつ。今回は断念。(時間も遅かったし)他、チェックイン後部屋でやすんでいたら、サービスなのか冷たい杏仁豆腐を出して頂いたことにはびっくり。値段も変わらなかったのでサービスなのでしょうが、よくある外資系ホテルの「ウェルカムフルーツ」みたいなものなんでしょうかね。驚きましたが、とっても美味しくて感激しました。外資、外資と走るだけではなくて、こういった古き良き日本、和と洋の麗しい融合を残しているものを、もっと愛でて大事にして行きたいと思わせてくれるホテルさんです。
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